法定翻訳とは?
法定翻訳
世界的に見ると、「certified translation(英語)」「traduction
certifiée(フランス語)と呼ばれる翻訳が存在します。
一般的には、翻訳会社や翻訳者によって翻訳文書の正確性が「証明された翻訳」という風に理解されています。「品質証明つきの翻訳」と言い換えることもできるでしょう。
但し、国によっては、「certified translation」を法令や規程で定義しているところもあります。その場合、「法規で定められた要件を満たしている翻訳文書」というものが存在することになり、それらは日本語で「法定翻訳」と形容することができます。その性格から、「公認翻訳」「公式翻訳」などと呼ぶこともできるでしょう。
また、「公証翻訳」「宣誓翻訳」と呼ばれるものもあります。日本においては、翻訳文書の真正性を公証人の前で「宣言」して認証を受けたものを指します。まさに英語でいう「sworn
translation」です。フランスには「traducteur
assermenté」(=(裁判所で)宣誓した翻訳者)という制度があり、「traduction
assermentée/jurée(宣誓翻訳文書)」を作成しています。「法廷」翻訳という言い方をすることがあるのは、「裁判所(=法廷)」との結びつきに理由があるといえます。宣誓翻訳者制度は、ドイツやオランダなどにも存在します。
なお、日本には翻訳に関する法令や制度がないため、いわゆる「法定翻訳」はありません。従って、日本の役所から外国文書の「法定翻訳」を求められることはありませんが、翻訳者の署名などを求められるケースは多々あります。
また、帰国子女や留学生を受け入れる日本の大学が外国語文書(卒業証明書や成績証明書など)の認証翻訳を求めるケースが増えてきています。
日本においても「法定翻訳」を制度化する必要があるのではないでしょうか。
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